「びぶ朗」専用に開発されたマイクアンプシステム スターグラフPC-1。
自作だと比較的安くタイムグラファーが制作できるのに高価な「専用」マイクシステムの存在はどのような意味があるのか、考えながらレポートしたいと思っています。
「びぶ朗」は制作当初からマイクとアンプという課題をプログラム開発とは別に抱えていました。時計の音がうまく拾えないからプログラムが正しく動作しているかの確認に手間取るというのは当然のこととして起きていて、その後プログラムの開発が順調に進みだしたのは、ノイズが少なく出力の大きなアンプを作成することが出来てからでした。
このテストでの測定対象は「SEIKO 5」です。脱進機の発する音が小さく、手元にある中では測定し難い時計の一つです。タイムグラファーPC-1はプロトタイプの物。「びぶ朗」のバージョンは1.6(開発中)です。
「びぶ朗」の測定を正確にする為には、ノイズのない大きな信号をパソコンに入力する必要があります。私の作ったマイクアンプでの測定はこんな感じになります。赤のシグナルグラフに注目してください。
ゲインいっぱい。パソコン内部での増幅も目一杯です。
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ノイズレベルが非常に低く、信号は大きいのでこれでも、十分実用になると思っていますが、一番の悩みは振り角の測定がいつまでたっても「?」なことです。
次に、タイムグラファーPC-1「生音」モード。こちらもマイクアンプ・パソコンのアンプともに目一杯です。
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私の自作アンプの方が「生音」のレベルとしては有利なようです。マイクの構造的に差がないので、こういう結果が出るのでしょう。振り角の表示も似たような数字になっています。
ここからがタイムグラファーPC-1の凄いところ「パルス」モード。この時にはマイクアンプのゲインは最大の8割程度、パソコンアンプのゲインも中程です。つまりマイクアンプのゲインにはまだ余裕があります。
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びしっときれいな信号が並ぶおかげで、測定がしやすくなるのがこのモードの最大の魅力です。しかもVer.1.6(開発中)で搭載したスターグラフ専用モードにより振り角まで正確で実用的な測定が出来ます。
専用モードを作って正確だというのはフェアではないと思われるかもしれません。「びぶ朗」に専用モードを追加できるのも、スターグラフPC-1が誰でも入手可能であるという点がなければ出来ないことです。私のアンプにだけパルスモードを付けて、専用オプションを追加して「私のところだけ正確に測定できます」ではないので、大目に見てください。
スターグラフPC-1が開発されて何よりうれしかったのは、これでマイク・アンプ環境に誰にでも判る「標準」と呼べる物が出来るということでした。今のところパソコンの内部誤差以外の不安要素を排除できる唯一の測定環境であるはずのスターグラフPC-1は「びぶ朗」を多くの方に使っていただく為に不可欠なアイテムだと思っています。
スターグラフPC-1は馬場製作所さんの製品です。販売やサポートについて私とは一切関係がありませんので念のため。

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