先生の工房にお邪魔して時計について修理について諸々のお話を伺った。
本当に貴重な時計を前にしての話は楽しく、あっという間に時間が過ぎ、またも長居してしまった。
さて、そんな中で、当日ある時計が修理依頼品として持ち込まれた。ホワイトゴールドの外見はきれいなものの竜頭の巻き上げがおかしい。はっきりとした違和感。そして伝票によれば遅れ・進みが激しいらしい。
早速ふたを開けてみると裏蓋一面に汗の結晶。そして水滴。キャリバーには錆びが進行。もちろん巻き芯は錆び色をしていた。
非防水の時計を汗をかく時期につけていると汗が時計の中に入ってしまう。外側は拭き取れても中に入ってしまった汗はどうにもならない。一方、ケースは腐食に強い素材なので一見何ともない。。塩分を含んだ汗はあっという間にキャリバーを蝕んでいく。。。ということは時々あるらしい。
非防水の時計をする時はくれぐれも汗や水にはご用心。せっかくの時計の寿命が一気に縮まることもある。防水の時計をしている人でも過信は禁物、ほこり等の異物やパッキンの劣化で水分の侵入は十分に考えられるから。
修理に出す人の中には、非防水の時計を腕につけたままテニスをした人もいるらしい。そんなことしたら時計を捨てているのと同じだ。汗が入るのはもちろんのこと衝撃で天真が折れても不思議じゃない。

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